ぎっくり腰の原因と症状
ぎっくり腰は、正式には急性腰痛症といい、急激に腰の部分に痛みを感じることで知られています。痛みは激痛で、歩くことすらままならないため、欧米では「魔女の一撃」という別名さえあるほどです。

誰もがふとした拍子になってしまう可能性があるのですが、その原因は果たして何であるのかを知らない人も少なくありません。ぎっくり腰の症状とあわせて、見ていきましょう。

【原因】

原因を見ていくと、大きく分けて3つに大別する事ができます。

筋肉疲労

腰というのは、人の体重を支える部分ですから、そこの筋肉には常に負荷がかかっています。筋肉を動かす、つまり収縮させると徐々に筋肉に非常な小さな断裂が起こります。筋肉に生じたダメージは、時間をかけて修復され筋肉はより強い筋肉へと成長していくのです。

通常であれば、この修復の過程で血液が疲労物質を流してくれるのですが、筋肉を酷使しつづけることで、筋肉は凝り固まり周辺部分の血行は悪くなっている状態です。そのために疲労物質は解消されにくくなってしまいます。

筋肉の凝りが限界になると痛みがおきる

疲労が解消されないままに、日常の何気ない動作やスポーツなどを行っていくと、徐々に疲労は蓄積されていきます。筋肉の疲労がいつまでも残る状態が長く続くと、遂には筋肉の凝りが限界に達して、疲労物質が神経を刺激して激痛を引き起こすのです。

筋肉が痛いということで、筋肉痛と似ているようですが、筋肉痛は運動などで生じた筋肉の断裂が修復されるときに発生する痛みです。筋肉痛があれば、むしろ筋肉の状態は改善に向かっているといえるのですが、筋肉疲労の痛みは何も状態が改善されるものではありません。

普段から運動をあまりせずに運動不足気味であったり、長時間同じ姿勢で座ったりしていると、疲労物質が溜まりやすくなるので注意しなければいけません。

骨格の歪み

 骨格の歪み
骨格、特に背骨は体重を支える支柱ですから、もし骨格に歪みが生じていると、バランスを崩してどこか一部分に負荷がかかってしまいます。また、筋肉が凝り固まっている状態で、骨が引っ張られている状態だとやはり骨格に歪みが生じてきます。

どちらが先になるにせよ、骨格が歪んでいると筋肉の緊張が高まり、凝り固まる状態が同時に起こることは間違いありません。では、そのような状態が続くとどうなるのかというと、背骨の歪みが腰椎の歪みへと波及し、最終的に腰の激痛へとつながるのです。

どのようにすれば骨格の歪みが引き起こされるのかというと、例えば座る姿勢です。最近ではパソコンで殆どの仕事が出来るようになってきましたから、椅子に座った状態が長く続きます。そういうときに画面をよく見ようと前傾姿勢をとってしまうために、背骨が徐々に歪んでくるのです。

骨盤の矯正

歪みに気がつけば、矯正できるのですが、毎日のことで、骨格が歪んで来ると筋肉も合わせて前傾姿勢を保とうと、伸びてくるのです。前傾姿勢を取りやすい人は、ただパソコンを前に座っているというだけでなく、背骨を支える筋肉が低下している事が多いので注意しなければいけません。

また骨盤周辺の筋肉が弱くなって骨盤の歪みを引き起こします。骨盤の歪みと、まっすぐな姿勢を維持するのが辛くなり、徐々に前傾姿勢を取りやすくなるのです。骨盤の歪みは、生理がある女性が特になりやすいので、時間を見て骨盤の矯正を行うほうが良いでしょう。

過負荷

ぎっくり腰になる瞬間として、重いものを抱えたり、高いところから飛び降りたときになった、という経験を持つ方が多くいます。それはこの過負荷が起きてしまったためです。無理な姿勢をとったり、重いものを持つことで、腰の部分に掛かる力が瞬間的に限界を超えてしまい、筋肉に大きなダメージを負うことになります。

どのくらいの負荷がかかると、過負荷になるのかというのは、人によって異なります。場合によってはくしゃみや、方向転換程度の動作でも、ぎっくり腰になるから注意しなければいけません。重いものを持つときには、足を開いて腰に掛かる力を分散するなど、工夫が必要です。

【ぎっくり腰の症状】

ぎっくり腰の症状
ぎっくり腰になる原因を知ったところで、次に症状はどのようなことが起きるのかということですが、その原因はひとそれぞれなので、個人差があります。しかし共通して言えるのが、言葉に出来ないほどの激しい痛みを感じるということです。

その痛みというのは、身体を起こしたり、歩いたりという動作に伴って生じる痛みで、痛みがひどければ歩くことすればままなりません。腰痛用の身体が痛くならないマットレスを用意して安静にしておくことになります。

ただ何日も安静にし続けていると、骨がずれた状態で固まってしまいます。痛みがあるとして、多少は動いて筋肉が固まるの防げば、改善しやすくなります。なお、ぎっくり腰になる前にも前兆として軽い痛みや違和感を感じる事があるので、予防も不可能ではありません。

一度痛みが生じてしまうと、完治するまでの期間は何日かかるのかというと、何も出来ないほど激しい痛みは初日から3日目くらいまでです。そこから6日くらいまで痛みが弱くなっていきます。それ以降、9日から10日くらいまでは痛みが引いていきます。